まず、職場などに電話がかかってきます。ターゲットは、20歳代〜30歳代の男性が多いですね。主婦の場合もあります。 |
「資産運用の件で話をしたいので会ってほしい。」とか、「今日近くまで来るので時間を作れませんか。」 など、 |
これを断ると、今度は脅かしに入ります。 |
業者の態度は、手の平を返したように態度が変わります。 |
「話も聞かないで断るのは、失礼だ!」 |
「内容も聞かずに断られたのでは納得できない。」 |
「内容を聞いてから決めて欲しい。」 |
「社会人としておかしいだろ。」 |
と言いがかりをつけてきます。 |
次に、担当者の上司が登場して、担当者をなだめます。 |
担当者の上司から電話があり、 |
「○○があなたを恨んでいる。こんなことで恨まれるのも嫌でしょう。」 |
「一度会って、話だけでも聞いてやってほしい。」 |
「話を聞いてから、やりたくなければ断ってもらって結構。」 |
(ここが、業者側の呼び出す出しのテクニックです。) |
そこで、譲歩して会う約束をしてしまう。 |
「これはまずい!一度会って、きちっと断っておいたほうがいいんじゃないか?」と考え、直接担当者と会って、はっきり断る覚悟で、会う約束をしてしまいます。 |
担当者と駅で待ち合わせると |
駅ロータリー・付近の駐車場に停めた車の中、カラオケボックス、飲食店、公園で、以下のように、必ず儲かるかのごとく勧誘し、長時間に渡って説得します。 |
日付が変わり、翌朝までに及ぶ事もあります。 |
「今が底値の時期で今後は上がる方向にしかない。」 |
「損をするよりも儲かる確立のほうが高い。」 |
「絶対儲かります」 |
「銀行預金より有利!」 |
「損が出ても会社で負担します」 |
「先物取引とは,株のようなものです。」 |
「お金が無いので無理だ。」と言って断ると、 |
「そういうことは始めに言え。」 |
「最初から断る気だったのなら、何故聞いていた。」 |
「お金が無いと分かっていたら説明するか。」「冷やかしてんのか。」 |
「このままだと会社に絶対に報告できない。自分の信用が下がる」 |
「会社との問題になる。」「トラブル処理として、損害賠償の問題となる。」 |
などと、急に態度を変えて脅かし、責任追及してきます。 |
脅かしに困惑して、つい迎合してしまいます。 |
呼び出された方には何の責任もないにも関らず、そのような話の流れで自分に「責任」を感じてしまうようです。 |
しかし、払えるお金もありません。「どうしたらいいか?」と聞くと・・・ |
担当者が、消費者金融からの借り入れを示唆 |
「このままだと会社に絶対に報告できない。」 |
「だから、出来る範囲でいいから、やってくれればいい。」 |
「フェアじゃないから、借り入れして運用してくれればいい。」 |
などと、消費者金融からお金を借りるよに、示唆してきます。 |
翌朝、消費者金融をまわります。 |
そして、お金を借りさせるために、消費者金融まで担当者がついてきます。限度額まで借りさせ、現金を手にするとその場で回収していきます。 |
そして、会社に毎日電話をするように指図します。 |
クーリングオフ期間の14日間(当時) を過ぎると、追証の要求 |
「今の証拠金では変動が大きくなってきているので、増やしたほうがいい。」などと、さらに消費者金融から借りさせます。 |
「これ以上お金はない。」と言って断ろうとすると、 |
「できることをやってもらわないとウチも困ります。」などと脅かしてきたりします。 |
その後 |
顧客が頼んでもいないのに勝手に取引を行い、これを顧客に押しつける。 |
当初益金がでるように仕組み、取引量を増加させてから、損をさせる。 |
顧客の注文を海外商品取引所に取り次がずに、呑んでしまう。 |
架空の相場を用いて損金を発生させる。 |
無意味な反覆売買の押しつけや両建(同数量の売りと買いを行うこと。)を強要する。(手数料稼ぎ) |
海外商品市場における先物取引の受託等に関する法律は、平成23年1月1日に廃止となりました。 (参考事例の紹介の趣旨です) |